今年二度目の悪夢

AM 01:42
赤黒い稲妻が走った。


夜遅くのこと、僕はお茶を飲むとお風呂に入る支度をするため、立ち上がった。
何故かはわからなかった。
反射的と呼ぶべきか自動的と呼ぶべきか、ふと廊下に目線が向いた。
「てちてちてちてち‥‥‥」
ハムスターが歩いていた。
黒くて薄く、独特な光沢のあるハムスターだ。

‥‥‥‥‥おかしい。
色は一瞬なので見間違いとしよう。
そもそもうちはハムスターを飼ってはいない。
ならば‥‥‥‥。
数ヶ月前の恐怖が背中を走った。
体は震え足は竦み目は泳いだ。
頭ではそれを否定しながら、素直な体は武器を構えていた。
最新型の新品ゴキジェットだ。


そう、人々に不幸と災いをもたらす黒い稲妻「ゴキブリ」が出たのだ。


僕は廊下の先の階段に噴射した。
「‥‥‥‥これくらいかな」
気を抜いたその瞬間だった。
「っ！」
奴は横の壁にいた！！
僕は後退しつつ左に構えるとそのまま噴射した。
ボトッ！
奴は落ちた‥‥がそのまま走り続けた。
そのまま噴射し続けると奴の動きが止まった。
しかし甘かった。
奴の足がピクピク動いていたのだ！
「Ankoに2560の精神的ダメージ！」


‥‥‥そして奴の動きは完全に停止した。
約40秒の戦いだったのだが、その30倍にも感じた。
「さて、どうしよう。」
Ankoはセミや蝶、バッタやカマキリすら触れない程の虫嫌いだ。
奴の処理なんて過酷なことができるのだろうか？
いや、できるはずがない。
数ヶ月前は変なテンションがあったのでできたものの、今回は恐怖で一杯だ。
親を呼ぶことにした。
ただ、奴を跨がなくてはならない。
それだけで至難の技だ。
3分ほど考えたすえ、実行した。


しょ～じきさぁ～、何であんな生き物存在するんだろ？？？
もうあれは駄目なんだけど。
その日の夜眠れないしｗｗｗｗｗ
いや、冗談抜きで。

一匹いれば二匹いる、二匹いれば四匹いる。
ゴキ○リ大家族ｗｗｗ
みんな、みんな、あ～わ～せ～て～100人か～ぞ～く～ｗｗｗ
仲良しゴキ○リ手をつなぎ（以下自重

あ～～～、考えただけでゾグッってなる。
亜寒帯に住みたいです、ハイ。